センター概要

沖縄移民研究センターは、一般市民、研究者、学生・院生、自治体誌編纂などで移民調査や研究を行っている個人や機関に対して、そのお手伝い(研究支援)を目的とした任意団体です。このセンターは、2003年12月から2009年3月まで存在した琉球大学移民研究センターの資産と活動を引き継いでいます。


活動の内容


  1. 移民に関する各種図書・資料・名簿・地図などの情報提供
    1980年代から中南米、北米、ハワイ、南洋など世界各地で移民調査を行ってきた琉球大学法文学部地理学教室の島袋伸三、石川友紀両名誉教授を中心に、沖縄移民研究センターのメンバーが収集した移民に関する図書、資料、名簿、地図などが保管されています。特に、「海外旅券下付表」(外務省)、「引揚者給付金請求書処理表」(沖縄外地引揚者協会)は、沖縄県から渡航した海外移民や外地移民のほとんどの方を網羅しています。そのため、多くの自治体誌移民編において、移民名簿作成時の基礎資料として活用されています。このほか、各国の沖縄県人会発行の周年記念誌、各種名簿なども充実しています。

  2. 学術誌「移民研究」の発行
    琉球大学移民研究センターが発行をしていた「移民研究」(創刊2005年)を受け継いで発行しています。「移民研究」は年1回以上発行しており、2020年3月現在で16号が発行されています。投稿は誰でも自由にできます。「移民研究」は、「論文」「研究ノート」「展望」「翻訳」「資料」「書評」のジャンルで構成され、そのうち「論文」は査読制をとっています。これまで、地理学、社会学、歴史学、心理学、民俗学、文学、言語学、国際関係論など多くの学問分野からの論文が掲載されました。また、特集では一つのテーマに関して、様々な学問分野からの論文が寄稿され、非常に学際的です。「移民研究」に掲載された全論文は、琉球大学学術リポジトリで公開され、このHPからもダウンロードすることが可能です。

  3. その他、移民調査・研究の支援に関すること
    沖縄移民研究センターが所蔵する各種名簿を活用することで、沖縄出身者を先祖とされる「世界のウチナーンチュ」の皆さまのルーツ探しのお手伝いが可能です。また、沖縄移民研究センターのメンバーは、長年移民研究に携わってきております。移民調査や研究をされる場合は、様々な支援ができると思われます。

メンバー

顧問 島袋伸三(琉球大学名誉教授)
顧問 石川友紀(琉球大学初代移民研究センター長)
顧問 仲程昌徳(琉球大学第2代移民研究センター長 )
顧問 金城宏幸(琉球大学名誉教授)
センター長 町田宗博(琉球大学名誉教授)
事務局長兼「移民研究」編集長 宮内久光(琉球大学国際地域創造学部教授)

HP制作支援

天願さゆり

ダニエル知念

明石弘武(デザイン工房 PROS)